2月挨拶

2月挨拶

丹羽ライオンズクラブ 会長 L千田一光

まだまだ寒さが厳しいですが、このところ日が長くなってように思えます。美味しい熱燗を飲みながらも心の中では春が待ち遠しく感じられます。
さて、新年例会でも触れましたが、いよいよ第45代アメリカ大統領に共和党のドナルド・トランプ氏が就任しました。就任演説では、やはり世界の平和や自由を支えるイデオロギーは消え自由貿易主義から、自国の利益のみを優先する「アメリカファースト主義」を掲げて、保護貿易主義に舵をきりました。
※就任演説の骨子としては次の通りです。
1)アメリカ国民(民衆)の為の政治を行う。(移民を制限し、メキシコとの国境に壁を建設する。企業に圧力をかけて、アメリカ国内に工場を建設させ国内の雇用を取り戻す。)
2)アメリカのインフラを整備する。(公共事業で雇用創出。自民党が大好き政策です。)
3)国境を取戻し、アメリカの製品を買う。(環太平洋連携協定[TPP]離脱、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉、保護貿易、アメリカ有利貿易?)
4)同盟関係を強化する。(撤退しないから、各国はもっと負担して下さい。)
5)他の国々の軍隊を援助してきたが、アメリカの軍隊は枯渇した。(世界の警察はやめる。でも撤退すると世界一の米軍を養えない。だから、今後は有料にしましょう。)
6)テロリストは根絶する。(イスラム教徒へ差別、人種差別に発展しなければいいですが)
※以上に対して、いろいろな不安要素があげられています。
1)世界一の経済大国が保護貿易にシフトしてアメリカの国民が豊かになるのだろうか?上手く行かない時には、米軍の脅威をちらつかせてアメリカが有利になる不平等な貿易の条件も要求するのではないか?
2)台湾、南シナ海、クリミア半島の安全保障問題も、対中、対露への経済交渉の為のカードとして使われるのではないか?
3)移民排斥やイスラム教とへの偏見が、人種差別、宗教差別に発展するのではないか?
4)今後「アメリカファースト主義」とは各国にどれほどの要求をつきつけてくるのでしょうか?
一方で私達ライオンズクラブは1917年に設立されて以来、世界に140万人の会員がいて、アメリカには世界最大数の会員がいます。私達のミッションである「WE SERVE」の声明文は「ライオンズクラブを通じて、ボランティアに社会奉仕の手段を与え、人道的ニーズを満たし、平和と国際理解を育む。」とあります。私は歴代のアメリカ大統領の多くがライオンズの理念と同じ方向を向いていると思ってきました。しかし、今回のトランプ氏の「アメリカファースト主義」にライオンズの理念との違和感を持ったのは私だけでしょうか?
当然、アメリカのライオンズクラブのメンバーも「アメリカファースト主義」については自己矛盾を感じている方もみえると思います。是非、アメリカのメンバーの方の本心を聞いてみたいと思っています。
話を戻し報告事項になりますが、今月の第二例会は、犬山ホテルにて2月16日木曜日に4クラブ合同例会となります。是非一人でも多くの出席をお願いします。水曜日とお間違えないように。
最後になりますが、一緒に仕事をしている長男が先月とうとうインフルエンザにかかってしまいました。あちらこちらで流行っているみたいですから気を付けて下さい。くれぐれも体調を崩さないように元気で寒い冬を乗り切りましょう。